「おいしかったね」
シアトルにいた一か月の間、
はじめて会ったひとでも1時間でもいっしょにお話しすれば
別れるときハグして"Nice to meeting you!"と言い合った。
まるで、ナイスではない出会いなんてないみたいに。
日本で、「会えてよかった」と言うのはおおげさな感じがしてはずかしい。
わたしのまわりには、別れるときハグしてくれる人がわりといて、
それだけでも「これからもずっと一緒」「応援してる」とか色々伝わるけど
やっぱり言葉でも伝えたいな、と思っていた。
昨日、仲間たちと「おいしい」ってなんだろうね、という話をしていて。
「おいしかったね」と言うのは、「あなたといて楽しかった」ということだ、という話になってなるほど!と目からうろこ。
うんうん。きらいな人とはごはん食べたくないし、
わざわざ食事後にも余韻として「おいしかったね」と言うのは
まぎれもなく、「あなたとの時間がすばらしかった」ということだ。
つまり、Nice to meeting you! ということ。
なんだー。日本にもちゃんとあった!
おいしいねー、おいしかったねーということはよく言うし
食事が何倍も素敵なものになると感じていたけれど
これからももっと言おう。気持ちをこめてこの言葉を使おう。
高校みたいにいつも一緒というのではなくて
会いたい、という気持ちが一致しないと会えないいま、
ありがとう、とうれしい、という気持ちをちゃんと伝えたいのです。
このクッキーは、たのしい食事のあとでおみやげにいただいたもの。
余韻がこうしてすこしずつ楽しめるのもとても幸せだった・・・
わたしも真似したい。幸せがすこしずつ続くようなやりかたを。