砂漏

砂漏(さろう) きらきらすべりおちる時間のなかで、去ろうとする思いをとじこめて

2014-01-01から1年間の記事一覧

朗読劇「潮騒の祈り」 

いったいアウラとは何か? 時間と空間とが独特に縺れ合ってひとつになったものであって、どんなに近くにあってもはるかな、一回限りの現象である。 『複製技術時代の芸術作品』(ベンヤミン) ベンヤミンのアウラ(英語ではオーラ)という概念に出会ったとき…

感性ということ。

Photo: Minato-ku, Shiba 花は盛りに、月は・・・という雅な文章を習うずっとずっと前の ちびちびだったころから、わたしはこういう感性だったかもしれない。 えのきょうしつ、が「絵、の、教室」だとすら認識していなかった頃。 絵の先生が新聞紙に包まれた…

おばぁの「宝」

Photo:カイジ浜(沖縄)色集め この夏、竹富にいってきました。 白い砂の道。ひくい石垣に咲き誇る色鮮やかな花。 土のにおい、波、ときおり聞こえる音楽、フルーツの熟れた香り。 島には独特のゆるやかな風がふいていた。 夜は民宿 松竹荘へ。 砂の道のお…

森のなかで気づいたこと

photo: Saku, Nagano 長野の森小屋で暮らしている人のところに仲間たちと遊びにいった。 昼はわさびの花やタラの芽を収穫して。 ハンモックでゆらゆらしたり、本を読んだり あかるいうちからワインを飲んだり。 夜はテラスで料理をして キャンドルを灯してい…

「生かされている」というかんじ

福岡の親友から小包が届いた。 中身は、ビーツの酢漬け。 彼女のもうひとつのふるさとであるモンテネグロではポピュラーなものだそう。 手紙には、鉄分も豊富だということや 元気でがんばってねという言葉がならんでいた。 昨晩いただいたキーマカレーととも…

Gravity is real.

このあいだ、新年会で深夜帰宅したら鍵がないことに気づきまして。 鍵がないと家に入れない、という明白な事実を前に呆然としつつ漫画喫茶で寝ることに。 ちいさな寒い個室で寝っ転がって、わたしは 地面に寝っ転がったまま動かないホームレスとか戦災孤児を…

花見つつ春日暮らさむ

Photo: 後楽園 後楽園の近くに来たので立ち寄ったものの、 お花は咲いていないし天気も曇っているしなぁ、と思っていたら 奥の梅林にふくらむつぼみと、ちらほらお花が。 うすい光のなかの梅。 人もいないし、とても幻想的でした。