砂漏

砂漏(さろう) きらきらすべりおちる時間のなかで、去ろうとする思いをとじこめて

Gravity is real.

このあいだ、新年会で深夜帰宅したら鍵がないことに気づきまして。

 

鍵がないと家に入れない、という明白な事実を前に呆然としつつ漫画喫茶で寝ることに。

 

ちいさな寒い個室で寝っ転がって、わたしは

 

地面に寝っ転がったまま動かないホームレスとか戦災孤児を思った。

 

たぶん、1度寝っ転がったら、起き上がれなくなる。死んでるのと境目があまりなくなる。

 

わたしは10日間寝たきりでひさびさに起き上がろうとした時の激しいめまいを覚えている。

 

こんなにも、じぶんは重力に逆らって生きていたのか!!!という

 

強烈な生の目覚め。

 

大橋トリオの歌で

 

Gravity is real

 

という歌詞があって、まさに、リアルな生の感覚は重力に起因するのかもしれないと思う。

 

先日、山崎直子さんの講演でいわく、

 

地球に戻ってきたときの土や風の感覚に感動するのだって。

 

ここは重力の世界なんである。

 

 

・・・なんて漫画喫茶で考えた。

 

それにしても、自発的に家出するならまだしも、

家で寝られないのはつらいな。

 

おふとんのありがたみをしみじみ感じて

次の日は寝ることがなにより楽しみで幸せでした…笑